情報提供

トラック隊列走行システムISO4272発行

安全で効率的な社会を目指して(ISO 4272)

国内物流の大半を支えるトラック輸送における、ドライバー不足や高齢化、燃料費の高騰などは運送事業者が直面する課題となっています。また、トラック隊列走行は、疲労などによる運転ミスにおける交通事故の削減や、空気抵抗の低減や車速変化の減少による燃費向上、下り坂から上り坂に差し掛かる箇所(サグ部)での速度低下を抑制する事による渋滞の緩和、運転負荷軽減による担い手の確保が期待されています。そのような状況を背景に、トラックの隊列走行を実現することを目標として開発が進められ、2018年1月には、新東名高速道路等で初の公道実証実験が行われました。

本標準における「隊列走行」とは、高速道路において、ドライバーの監視のもと、複数のトラックが連なり、走行状況を通信によってリアルタイムで共有し、自動で車間距離を保って、車線維持や車線変更を連携して走行する技術です。

隊列走行の実用化に向けた検討は、欧米を始めとする世界各国においても行われており、国際的に統一された標準の整備は、大変重要と考えられていました。

したがって、日本における車両技術の開発と実証実験から得られた成果をベースに、共通の機能を有したシステムがより広く世界に普及することを目指し、日本から国際標準の提案をしました。

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